停電になった時、絶対にしてはいけないこと5選 焦ると怪我をするかも…冷静にとるべき行動とは?

突然の停電に焦りは禁物!パニックは怪我の元に…

夜間に停電が発生して家の電気がすべて消えてしまうと、突然のことに焦ってしまう人も多いでしょう。日本は他の国に比べて停電になるリスクが少ないため、慣れない事態に何をすればいいのかわからないという人も少なくありません。

このような非常事態には、冷静に対処することが重要です。今すべき優先事項や控えるべき行動を日頃から把握しておき、いざという時のために家族と共有しておきましょう。

停電になった時、絶対にしてはいけないこと5選

もしも停電になった時、怪我や火災、日常に支障をきたす軽率な行動は控えるべきです。ここでは停電時にしてはいけないことを紹介します。

1.焦って部屋の中を歩き回る

突然停電が発生すると、周囲の状況を把握したりなんらかの対応を取らなければいけないと焦ってしまう人も多いです。

焦って部屋の中を歩き回ってしまうと、倒れた家具や散らばった小物などに足をぶつけたり踏んづけたりしてしまい、怪我を負う危険性があります。まずは落ち着いて、スマホのライトや懐中電灯などを使って部屋の状況を確認しましょう。

2.火を使って灯りを確保する

昔は停電時にろうそくに火を灯して凌いでいた時代もありました。しかし、周囲が暗くて正確に距離感などを把握できない状況で火を使ってしまうと、倒したり触れたりして火傷や火災につながる危険性が懸念されます。

実際、停電時にろうそくやマッチの火などで火災に発展する事例は多数報告されており、非常に危険です。火を使うのではなく、現代では懐中電灯やスマホのライトを活用しましょう。

3.冷蔵庫を頻繁に開け閉めする

停電時、冷蔵庫の中身が心配になり何度も開け閉めして確認してしまう…という人も多くいます。しかし、開け閉めする回数が多ければ多いほど、冷蔵庫内の冷気が外に逃げてしまい、冷蔵庫に入れている食材も傷みやすくなるので要注意!

冷蔵庫は停電時でも扉を閉じておけば2〜3時間は冷気を維持できると言われています。なるべく冷気を維持して冷蔵庫内を冷やしておくためにも、開閉回数は減らしましょう。

4.発電機を屋内で使用する

停電時には発電機を使用して電気を得るご家庭も増えてきています。しかし、発電機の種類によってはガスやガソリンを利用して電気を発生させるものも多く、この種類は排ガスを発生させます。

ガスやガソリンを使った家庭用発電機を屋内で使用してしまうと、室内に排ガスが充満してしまい、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあり大変危険です。

実際、2018年には停電時に部屋の中で使用したために排ガスが溜まり、一酸化炭素中毒で死亡事故も報告されています。

5.夏冬に暑さ・寒さ対策を怠る

夏場や冬場は停電時の暑さ対策や寒さ対策を忘れてはいけません。特に夏場は、エアコンが停止してしまい熱中症に陥るリスクが高まるので要注意です。

扇風機や保冷剤、冬場はカイロやブランケットなどを活用して室温の変化に対応できるよう準備しておくと安心でしょう。

落ち着いて対処を!停電時に取るべき行動

緊急事態である停電時こそ、冷静に対応することが求められます。もしも停電が発生した際は、落ち着いて以下の行動に取り掛かりましょう。

  • 停電の発生範囲や現在の状況を確認する
  • 懐中電灯やスマホのライトで室内の状況を確認する
  • 家電のプラグをコンセントから抜いておく
  • スマホは省エネモードにし、通知は切っておく
  • 太陽光発電や蓄電池を自立運転モードに切り替える
  • 冷蔵庫や冷凍庫は必要最低限だけ開け閉めする
  • 暑い時期は窓を開けたり保冷剤などで暑さ対策を
  • 寒い時期は窓やカーテンを閉め切りホッカイロなどで寒さ対策を

家電のプラグをコンセントに挿しっぱなしにしていると、電気が復旧した際に通電火災が起こる危険も。特にドライヤーやアイロンなどの熱を発生する家電は、必ずプラグをコンセントから抜いておきましょう。

また、太陽光発電と蓄電池が取り付けられているご家庭では、自立運転モードに切り替えることで停電時も蓄電しておいた電気を使って過ごすことが可能です。あらためて説明書を読み、モード切り替え方法を把握しておきましょう。

停電時こそ冷静に行動を!日頃から行動パターンを確認して

いかがでしたか。停電時は焦って行動しがちですが、怪我や誤った行動につながる恐れがあるので落ち着いて対応してください。日頃からどのような行動を取るべきか、また必要なものなどを把握しておくことで、いざという時にも冷静に対処できますよ。

© 株式会社シュフーズ