「御教えとお寺を支えに」 本願寺派・大谷門主が氷見、高岡見舞い

門徒一人一人握手を交わして声を掛ける大谷門主=氷見市宇波の常尊寺

 浄土真宗本願寺派(本山・京都の西本願寺)の大谷光淳(こうじゅん)門主が28日、前日に続き能登半島地震で被災した富山、石川県の同派寺院6カ所を見舞いに訪れた。氷見市宇波の常尊寺では、大谷門主が「この地で先人が伝えた御教えとお寺が皆さんの支えとなり、今後も伝わっていくことを願っております」と語り掛けた。

 常尊寺では被災した本堂に入ることができず、座敷に門徒約50人が集まった。大谷門主は門徒一人一人と握手を交わした。段證誠也住職や武邦副住職らが案内し、境内で被災した本堂や鐘楼堂に見入った。武邦副住職は「ご門主の言葉を受け、これからも仏事を欠かさず、寺院活動を続けていきたい」と話した。大舘義孝門徒総代は「最高のご縁をいただき、感激している」と感動を述べた。

 高岡市伏木錦町の不遠寺では大谷門主が焼香し、見舞い品が伝達された。大谷門主は門徒の手を取り「お体を大事にお過ごしください」と声を掛けた。六浦恵秀住職が寺や周辺の被害状況を説明した。28日は七尾市も回り、京都に戻った。

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