カブトムシ出荷始まる 佐賀西部コロニー、7500匹飼育

初出荷されるカブトムシ。オスで体長8センチ前後に育った=太良町大浦の佐賀西部コロニー「昆虫の里」

 太良町大浦で社会福祉法人「佐賀西部コロニー」が運営する障害福祉サービス事業所「昆虫の里」で28日、恒例のカブトムシの出荷が始まった。8月上旬までに約7千匹を子どもたちなどのもとに届ける。

 コロニーの養殖場では本年度7500匹を飼育。職業指導員の渡邉竜(とおる)さん(22)と施設利用者4人が、卵からふ化した幼虫を1年がかりで育てた。温暖化の影響で羽化が早くなっており、温度管理を徹底するなどして世話を続けた。

 出荷初日は、町内の道の駅太良「たらふく館」と同コロニー白石作業所「こだわり館」(白石町)に届けた。7月中旬から下旬をピークに、県内外の宿泊施設や九州一円のイベントの景品用として出荷する。

 渡邉さんは「カブトムシを初めて見て『動くおもちゃ』と言った幼児もいた。大切に育てることで命の大切さを学んでほしい」と話した。価格はオス495円、メス220円。たらふく館ではオス、メスセット1200円(虫かご付き)で販売する。

 7月21日には太良町B&G海洋センター体育館で「第37回全日本カブト虫相撲大会」も開かれる。問い合わせは同コロニー、電話0954(68)3211。(市原康史)

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