遠野観光、女性がけん引 市協会専務理事に初の就任

遠野の観光振興を担う(左から)朝倉優香さん、佐々木真奈美さん、堀内朋子さん、多田由香子さん、多田陽香さん

 遠野市観光協会(三浦芳昌会長、会員119社)の専務理事兼事務局長に堀内朋子さん(55)が就任した。女性が務めるのは初めてで、市内の官民の観光関係団体では積極的な女性の幹部登用が続く。多様な人材が力を発揮し、新型コロナウイルス禍からの観光回復に取り組む。

 協会の定時総会は25日に市内で開かれ、委任状を含む99人が出席。役員改選で専務理事に就いた堀内さんは「泊まらないとできないツアーをつくり滞在型観光を目指す。宿泊施設の意見を取り入れ、協会ができることを考える」と決意を述べた。

 同協会は副会長の高宏美鈴さん(56)、新里佳子さん(56)を含め女性が理事・監事12人中8人に。事務局次長も市から出向した多田由香子さん(50)が就いた。

 市は本年度、観光を担当する産業部長に佐々木真奈美さん(56)、観光交流課長に朝倉優香さん(59)を起用。23年度に発足した官民連携組織、観光マネジメントボード遠野の事務局長も多田陽香(はるか)さん(33)が務めている。

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