スイーツフルコースから若冲や「考える人」まで 渡辺おさむさんが樹脂製菓子で王国 群馬・高崎市で個展

 本物そっくりな樹脂製の菓子を飾り付けてさまざまな世界を表現する企画展「渡辺おさむ お菓子の王国Ⅱ」が29日、群馬県の高崎市美術館で始まる。28日に報道向け内覧会が開かれ、作家の渡辺おさむさん(44)=東京都=が展示内容を説明した。会期は9月1日まで。

 菓子でできた生物が暮らす「水族館」や「森」、伊藤若冲(じゃくちゅう)「鳥獣花木図屏風(びょうぶ)」、オーギュスト・ロダン「考える人」といった名作を再現した「美術館」、巨大なメリーゴーラウンド、コーヒーカップが並ぶ「ファンタジー」などさまざまな世界を作り出している。

 スイーツのフルコースが提供される「宮殿の晩餐(さん)会」は、ところ狭しと並ぶ食器やシャンデリアもおいしそうな菓子で装飾されている=写真

 同館での渡辺さんの個展は10年ぶり。前回は1万5000人が来場する人気ぶりだった。渡辺さんは「パワーアップし、圧倒的なスケールをお届けすることを約束します」とコメントした。

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