少年非行や被害防止を推進する平塚警察署少年補導員連絡会の会長に栁川正人さん（65）が就任した。北金目在住で、24年前から補導員を務める。現在、46人いるメンバーと協力して、市内15の中学校区ごとに定期的に見回りをしている。
メンバーの勉強のため、年に１回自主事業として少年院や鑑別所の視察、講師を招いた勉強会を行っている同会。社会情勢を考え、その時々で学びたいことを決める。不登校やジェンダー問題を専門とする講師を招いたこともある。
コロナ禍で活動の自粛を余儀なくされた際、サイバー犯罪から子どもたちを守るための啓発ＤＶＤを作成し、市内の小中学校に寄贈した。日常に潜むトラブルを子どもにも分かりやすい言葉で注意喚起するアニメーション動画で、同会のメンバーは声優として出演している。「今年はＤＶＤを使ったサイバー教室を学校や子ども食堂、自治会などで積極的に開いていきたい」と栁川さん。
７月５日から７日に開催される湘南ひらつか七夕まつりや、８月23日の同花火大会期間中も夕方から見回りする予定だ。栁川さんは「子ども達を”捕まえる”のではなく”導く”という思いでこれからも見守っていきたい」と力強く話した。
