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ベースボールを通じた友好親善が海を越え、年輪を重ねている。盛岡市根田茂出身でオーストラリア・ゴールドコースト在住の丸山傳(つたえ)さん(73)が、日豪の野球環境整備や子どもたちの交流、育成に約40年尽力。同国でサポートしている高校と、2人の現役大リーガーを輩出した花巻東高の国際姉妹校締結を橋渡しした。「夢をシェアして実現を応援したい」。根っからの野球好きは、手弁当で架け橋となり続ける。
花巻東高(小田島順造校長、生徒741人)で18日行われたオーストラリア・ロビーナ高との姉妹校締結式。丸山さんはベンジャミン・ウィークス校長と共に出席した。日豪の国旗が揺らめくステージ上で協定書が交わされた。
オーストラリアを昨年訪れた花巻東高生徒会副会長の川原千知さん(3年)は「一生忘れられない経験ができた。これからも国際交流に関心を持ち続けたい」と誓った。
両校をつないだのが丸山さんだ。花巻東高卒業生に知り合いがいる縁で2019年に同校を訪問。オーストラリアで唯一野球科があり、日本語コースも設けているロビーナ高には21年、野球場を寄贈し現在も野球部特別顧問を務める。共に野球などのスポーツ、国際交流に力を入れている両校の絆がその後強まり今回の締結に至った。