「笑っていたのに気づいたら泣いている」…俳優・大原優乃が初めて挑んだ教師役 映画「おいしい給食」の魅力と演技への決意

「役に歩み寄れる人になりたい」と語る大原優乃=鹿児島市の鹿児島ミッテ10

 鹿児島市出身の俳優、大原優乃(24)が同市の鹿児島ミッテ10で上映中の「おいしい給食Road toイカメシ」の舞台あいさつのため23日、故郷を訪れた。同シリーズで初めて挑んだ教師役に手応えを示し「笑っていたのに気づいたら泣いている、童心に返れる作品」とPR。南日本新聞のインタビューに「(活躍を通して)故郷の皆さんに恩返ししたい」と決意を語った。

 映画は北海道函館を舞台に、市原隼人演じる給食マニアの教師、甘利田幸男の日常を追うコメディー。ドラマシリーズ「おいしい給食」の映画3作目で、大原はドラマに続き、同僚の新米教師、比留川愛を演じた。公開から1カ月過ぎ「子どもから大人まで幅広い世代に楽しんでもらっている」と喜ぶ。

 教師役に「不安はあったが生徒役の皆さんに助けられ、教師にしてもらった」と明かし「劇中の『子どもは大人を超えることがままある』というせりふの通りだと感じた」と撮影を振り返った。

 今後も役者としての活動に力を入れたいという大原。「落ち込むことや壁にぶつかることも多いが、好きだからこそ頑張れている。役を自分に寄せるのではなく、役に歩み寄れる役者でいたい」と目標を語り「鹿児島弁での芝居もやってみたい」と意欲を見せた。

 鹿児島からの応援は、両親などを通じて届いているといい「何よりも力になる」と話した。「帰るたびに成長して、何か見てもらえる作品を持って帰れるように頑張りたい」と意気込んだ。

映画「おいしい給食Road toイカメシ」の一場面。主人公・甘利田幸男(右)の同僚で、新米教師の比留川愛を演じる大原優乃

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