自然の中を走り抜ける わたらせサイクルパーク 渡良瀬スケッチ⑰

疾走する「わたらせクリテリウム」の参加者

 新緑の木々に囲まれたコースの中で、自転車愛好家たちが風を切るように走り抜けた。

 5月下旬、藤岡渡良瀬運動公園内の「わたらせサイクルパーク」で開かれた「わたらせクリテリウム」には、県内外の約200人が参加した。初心者でも自転車レースを気軽に楽しめる催しで、年4回開催している。

 パークは自転車に乗りながら遊水地の自然を感じてもらおうと、2022年4月に栃木市が整備した。約1.5キロの自転車専用コースやBMX向けのパンプトラックがあり、休日を中心に多くの人が訪れている。

 市公園緑地課によると、22年度の利用者数は8846人、23年度の利用者数は1万5368人だった。クリテリウムなどのイベントが定着し、同課は「利用者数は2倍ほどに増加しており、利用者からも好評」としている。

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