15ヘクタールの山林に400種4万株ものアジサイ みちのくあじさい園の新しい施設や楽しみ方を紹介 岩手・一関市

雨の日を快適に過ごすためのアイテムや、雨の日でも楽しめるお出かけスポットなどをシリーズで紹介する「季節楽しむ 雨を逆手に」。
今回は梅雨を彩るアジサイです。一関市にある「みちのくあじさい園」の新しい施設や楽しみ方を紹介します。

一関市舞川にある、日本最大級の「みちのくあじさい園」は今から40年以上前の1983年に、杉林にアジサイを植えたのが始まりです。
今ではおよそ15ヘクタールの山林に400種4万株ものアジサイが植えられています。

あじさいまつりは25日から始まり、かわいらしいアジサイを見ようと次々と観光客が訪れました。

案内役はみちのくあじさい園のスタッフ、新川正己さんです。
(新川正己さん)
「アジサイっていうと丸くて大きい花を想像されるかもしれませんが、実はアジサイはこういうかわいいのが本当のアジサイ早咲きなので、ヤマアジサイが今が見頃」

ヤマアジサイの一種で、今が旬のクロヒメは青い花と赤い花が隣り合って咲いています。

(現場の音)
「1つの株からこうやって青が出たり赤く出たりします。これは土が微妙に酸性だったりアルカリ性だったり、たまたま吸った養分がどっちが強かったということで、1つの株でもいろんな色が出る」

種類や日当たりによって咲く時期が異なり、訪れるたびに違った景色を楽しむことができます。

次に案内してくれたのが・・。

(現場の音)
「ここは実はいずれとんでもない場所になります。今はこの通りただのため池です。実はアジサイのため池がこれです。7月の6日から5000輪の花を一気に切ってここに浮かべます」

こちらは一番のみどころの「あじさい畑」です。

今年は水不足で花が小さい傾向にありますが、数は例年並みで、てまり型をしたアナベルなどがまもなく見頃を迎えます。

(観光客は)

「本当にきれいで癒される特別感があってすごい。いい梅雨ならではの」

今年の注目ポイントはアジサイだけではありません。
園の入り口に新たに設置されたのは、園内のスギなどを使った木造の売店です。

店内は木のぬくもりを感じられる落ち着いた雰囲気で、コーヒーを飲みながら園内を眺めることができます。
(訪れた観光客は)
「あじさい園、きょう初めて来たけどこんなに種類があると思わなかった。いい思い出になった」

梅雨ならではの光景に心躍るあじさい園。

何度でも足を運びたくなる場所に大切な人と訪れてみてはいかがでしょうか。
あじさいまつりは7月25日までです。

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