自転車のまま男児が海に転落 中高生2人が救助し感謝状 長崎・平戸署

表彰を受けた近藤さん(右から2人目)と堤田さん=平戸市生月町、舘浦駐在所

 海に転落した男子児童の人命救助に貢献したとして長崎県の平戸署(山本耕平署長)は6月29日、平戸市生月町に住む市立生月中3年の近藤塁心(るいしん)さん(14)と県立鹿町工業高2年の堤田翔さん(16)に感謝状を贈った。
 同署によると、今年4月21日午後2時ごろ、2人は一緒に同町舘浦漁港の防波堤で釣りをしていた。すると何かが海に落ちたような音が聞こえ、周囲を探すと自転車に乗ったまま海中に転落した小学5年の男子児童(11)を発見。2人は協力して持っていた長さ約5メートルのたも網を海面に伸ばし児童につかまらせ、防波堤と海面をつなぐ階段まで誘導するなどして、救助に貢献した。
 近藤さんは「児童が海に落ちているのを見た時はびっくりしたが、その後は冷静に対応できた」。堤田さんは「無事に助けられてほっとした」と話した。

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