「ニーズに沿った創造的復興まちづくり、全力支援」政府タスクフォースが発足

能登半島地震から1日で、半年です。

被災地・石川県では住民たちが故郷の復興を願い続ける中、政府は省庁横断型で復興を支援するための拠点「能登創造的復興タスクフォース」を発足させました。

地震に伴う大規模な火災に見舞われた輪島朝市周辺。
建物の解体作業が進められ、焼け跡には花が手向けられています。

火災で住宅が全焼した橋爪和夫さんは、近くの仮設住宅に暮らしながら、時折様子を見に来ているといいます。

橋爪和夫さん
「何年あいていても自分の魂ってここにありますから、自分の年月じゃなくて生まれた所って、自分の魂の拠り所」「いざがれきを目にすると、こんなことが合っていいのかなと。まだどこかで100%消化しきれない自分がいる。実感できる形で復興を進めて欲しい」

こうした中、政府は、1日、輪島市の奥能登総合事務所に「能登創造的復興タスクフォース」を設置し、岸田総理が発足式に出席しました。

国の省庁から常駐で派遣する職員を150人規模に拡充し、能登の6つの市町と連携することで、復旧作業を加速させるねらいです。

岸田総理は、「被災自治体のニーズに沿った創造的復興まちづくり、全力で支援していく」と述べました。

一方、県庁では、1日朝、地震の犠牲者に黙とうがささげられました。

馳浩知事は、「みんなで情報共有しながら仲良く前向きに取り組んでいきたい」と述べました。

能登半島地震では、災害関連死が増加し、70人となる見込みで、正式に認定されれば全体の死者は299人となります。

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