被災した護岸復旧に向けてボーリング調査 石川・七尾市

能登半島地震の影響で、現在も多くの旅館が休業する石川県七尾市の和倉温泉で復旧に向けた動きです。和倉港周辺で崩れたり傾いたりした護岸の修復に向けた国のボーリング調査が、24日から始まりました。

和倉港では、旅館周辺の護岸が地震で崩れたり傾いたりする被害が確認されています。このうち、七尾市が管理する護岸の一部は国土交通省に復旧工事を移管していて、工事に向けたボーリング調査が行われました。

国土交通省北陸地方整備局によりますと和倉温泉の護岸には、県や市が所有する部分と、民間が所有する部分がありますが、所有者からは「民間だけで修理するのは難しい」といった声も出ていて、行政に所有権を移す「公有化」を提案しているということです。

国土交通省北陸地方整備局能登港湾空港復興推進室 美野智彦室長「護岸修復は、和倉の復旧に向けて重要な要素の一つと捉えているのでしっかりと進めていきたい」

調査は、7月5日まで行われ、今後は調査データを元に設計作業に移ります。

北陸地方整備局では、旅館の意向なども踏まえながら年内の工事着手を目指したいとしています。

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