12歳の少年が4歳の男の子を殺害した事件から21年 現場の地蔵にたくさんの花

長崎市で当時4歳だった男児が12歳の少年に誘拐・殺害された事件から1日で21年が経ちました。現場では地蔵堂に花を手向ける人の姿が見られました。

遺体が見つかった現場の近くにたてられた「大空地蔵」が、静かに事件を伝え続けています。

2003年7月1日、長崎市で4歳の男の子が中学1年の少年に誘拐され、立体駐車場の屋上から突き落とされて殺害されました。

地蔵を設置した井村啓造さん:
「お人形さんが増えとる…こんなとこなかったもん」
事件発生から21年目を迎えた1日、地蔵を設置した長崎市の井村啓造さんらが現場で手を合わせました。

井村さん:
「事件の記憶が風化していくことは当たり前なんです。でもそれを少しでも遅らせる、この事件をもう一回見つめなおす機会になるので、お地蔵さんを作ってよかったと思っています。」

12歳の少年が4歳の男の子の命を奪った事件。地蔵に捧げられたたくさんの花束が、多くの人の心で、深い悲しみと重い問いかけが続いていることを教えています。

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