福井県議会の政務活動費、全額使った議員は3人 2023年度、交付額1億3140万円に対し執行率67%

福井県議会議事堂=福井県福井市

 福井県議会は6月30日、2023年度に議員が使った政務活動費(政活費)が8856万9千円で、交付額1億3140万円に対する執行率は67.4%だったと発表した。新型コロナウイルス流行前の19年度と同率で、22年度からは1.2ポイント減となった。残額の4283万1千円は県に返還した。

 政活費は議員1人当たり月30万円が交付される。民主・みらいはこのうち122万円を会派分として受け取り、120万2千円(98.5%)を執行した。

 議員には改選前の議員(昨年4月分のみ交付)も含め47人に計1億3018万円が交付され、執行額は計8736万7千円。執行率は67.1%(22年度比1.4ポイント減)だった。

 改選後の議員37人(1人は今年1月に辞職)でみると、全額使ったのは3人。執行額が最も少なかった議員は54万7千円で、執行率は16.6%だった。

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 政活費の収支報告書や領収書の写し、使途内容を証明する書類は1日から県会ホームページで閲覧できる。県会図書室での閲覧は同日午前8時半から。

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 【政務活動費とは】地方議員に調査・研究の経費として議員報酬とは別に支給される。以前は政務調査費と呼ばれていたが、地方自治法の改正で名称を変更し、使い道の範囲も拡大した。資料作成や研修の参加費などに使用できるが、選挙や政党の活動には使えない。

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