土地改良区が発注した工事をめぐる贈収賄事件の初公判 元市議と土木会社元社長の両被告ともに起訴内容を認める 判決は7月17日【香川】

高松市の土地改良区が発注した工事をめぐる贈収賄事件の初公判が開かれました。便宜を図る見返りに現金を受け取ったとされる元高松市議会議員と、贈ったとされる土木会社の元社長は、ともに起訴内容を認めました。

土地改良法違反の罪に問われているのは、舟岡池土地改良区の元理事長で、元市議会議員の男と、土木会社の元社長の男です。

起訴状によりますと、元市議は、土地改良区が2020年度から21年度に発注した6つの工事について、この土地改良区の事務局長が、元社長に落札可能な価格を教えるなどの不正な取り計らいを黙認してもらいたいと、元社長から2回にわたってあわせて現金203万円を受け取ったとされています。

高松地裁で開かれた初公判で2人は「間違いありません」と起訴内容を認め、冒頭陳述に続いて行われた被告人質問では、「悪しき慣習で会社の利益を求めた」「社会性が欠如していた」などと述べました。

検察側は、「土地改良区の事業を私物化したもので職務の公正を害した程度も著しい」などとして元市議に懲役2年、元社長に懲役10か月を求刑。
弁護側は「反省しており社会的制裁を受けている」などとして執行猶予付きの判決を求め、結審しました。

判決は7月17日に言い渡されます。

© RSK山陽放送株式会社