町が源泉徴収漏れ 個人事業主への委託料や報酬「不要な法人組織と誤認」 宮崎県三股町、職員向け税学習で再発防止

 宮崎県三股町は1日、町が2019年1月から5年間、個人事業主に支払った委託料や報酬のうち、所得税の源泉徴収漏れが16事業主の118件、計599万4000円あったと発表した。

 宮崎税務署が今年2月実施した税務調査で判明した。個人事業主を源泉徴収の必要がない法人組織と誤認していた。町は徴収漏れがあった事業者に対し、5月中におわびと説明を行い、9月末までの納付を要請して了解を得た。

 町は徴収漏れ分を立て替え5月31日付で都城税務署に納付。不納付加算税と延滞税は町が負担し、計62万9000円を6月20日付で納付した。今後、源泉所得税の取り扱いに関する「事務引き継ぎマニュアル」の作成と周知徹底、職員向け税学習・研修の実施により、再発防止を図るとしている。

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