華やかに参拝客をお出迎え 鹿沼の今宮神社で「花手水」

季節の花々で彩られた手水舎

 【鹿沼】今宮町の今宮神社で、手水舎を季節の花で彩る「花手水」が企画され、参拝客を楽しませている。6日まで。

 華道4流派に所属する市民らで5月に結成した市華道連盟が、同神社の協力を得て企画した。華道への関心喚起や神社への参拝客増を図る。市内の神社では珍しい試み。

 境内南側の手水舎に、アジサイやダリア、トクサなど10種ほどの花や草を生けた。花の色のグラデーションのほか、龍(りゅう)様の注ぎ口の周りをたてがみのようにシマススキで覆うなど立体感のある演出も見どころという。

 30日は境内で災厄を取り払う「大祓(おおはらえ)式」が行われ、氏子総代ら約45人が参列した。訪れた一般客は式の前後に手水舎を興味深げに眺め、写真に収めるなどしていた。深井芳恵(ふかいよしえ)会長(61)は「子どもの頃から参拝している神社を飾れて光栄。今後も折に触れて企画したい」と話した。

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