県立大生がサイバーパトロール 「フィッシング詐欺」防止へ警察とタッグ【長崎】

不正アクセスや偽サイトを使って個人情報を盗み、不正送金をさせる「フィッシング詐欺」に対抗しようと、学生ボランティアがパトロールに乗り出しました。

学生ボランティア
「今から通報します」

サイバー犯罪をパトロールしているのは県立大学で情報セキリティを学んでいる学生ボランティア13人です。

県警から委嘱を受けて活動していて、専門家が指導する中、フィッシングサイトをパトロールしました。

フィッシングサイトは本物そっくりの偽のサイトで、IDなどの個人情報を盗み不正アクセスをしたり、送金させたりするものです。

県警サイバーセキュリティテクニカルアドバイザー 河田芳希さん
「本物と違うポイントを見つけて見分けようとするのは危険であって、見分けられなかったら本物と思い込んでしまう可能性がある」

フィッシング詐欺によるインターネットバンキングを使った不正送金の被害は2023年度は約87億円と急増しています。

県内でもフィッシング詐欺を含むサイバー犯罪の相談件数は、3年連続で3千件を超えました。

2日は特定のキーワードを入力してフィッシングサイトを調べ出す方法や、どのような不審メールが出回っているか、情報を収集しました。

学生ボランティア
「心当たりがあるかどうか」

学生ボランティア
「この場だけでなく、家族にも危ないものは検索をかけて忠告しようと思う」

サイバーパトロールを行う学生ボランティアは、今後も不審なサイトを見つけた場合は県警のフィッシング110番やフィッシング対策協議会に通報することにしています。

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