国際会議やってみた!中学生が「平和な世界」実現に向け討論 長崎市

長崎市の中学校で2日、生徒が架空の国の代表役を務め「平和な世界」の実現に向けた国際会議を開くワークショップが開かれました。

ワークショップに参加したのは、長崎市立横尾中学校3年生およそ30人です。コーディネート役は長崎大学の中村佳子准教授で、生徒は核保有国・核の傘に依存する国・非核保有国という立場に分かれ、平和な世界の実現に向け話し合いました。

会議ロールプレイ「じゃあ攻めずに同盟組めばいいんじゃない?同盟組むか」「仲良くする気はありますか?」「同じ核兵器を持たない国同士で協力すれば結構な力になると思う」

各グループから出された案の中で、過半数の支持を得た案が「提言」として採択されました。

提言発表「核兵器の恐怖を知ってもらうために、核兵器の被害を知っている国同士が協力して被害についてレッド国やパープル国に広める」
「関係をよくするために同盟を組み核兵器も徐々に減らしていきます」

長崎大核兵器廃絶研究センター中村桂子准教授:
「当たり前ですが非常に難しい。でも大人の現実の世界で回答が出せていないものをここまで考えて、経済的な問題、産業の話、同盟を組むなど、色々な角度から自分たちの知識や知恵を使って提案を出してくれたと思います。大変すばらしい結果だと思います」

中村准教授は過去の戦争被害を学ぶだけでなく、世界の情勢を若い世代に結び付ける機会を今後も設けていきたいとしています。

© 長崎放送株式会社