「歩ける人本当に少なくなっている」総理大臣へ手渡して「被爆体験者」救済に向け署名活動開始

ことし8月9日の長崎原爆の日に総理大臣が長崎を訪れるのにあわせ、県保険医協会が被爆体験者の救済を求める署名活動を始めました。

長崎県保険医協会 本田 孝也会長:
「(被爆者手帳を)広島でもらえて長崎でもらえないのはおかしいじゃないか、というので今回署名をやる」

国が定めた被爆地域外で原爆にあった「被爆体験者」を巡っては、県と長崎市に対し被爆者と認めるよう求める裁判が続いています。

市では、8月9日に行われる総理大臣と被爆者団体の面会に「被爆体験者」も同席できるよう調整を進めており、県保険医協会では集めた署名と共に総理に直接救済を訴えて欲しいとしています。

長崎県保険医協会 本田 孝也会長:
「被爆体験者の平均年齢は85才。もう歩ける人が本当に少なくなってきている。なんとかここを最後に協会としても署名活動に取り組んでいきたい」

署名活動は全国の保険医団体やインターネットを通して、来月末まで行われる予定です。

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