熊本空襲を語り継ぐ集い【熊本】

当時の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを次の世代に伝えます。熊本空襲から79年となったきのう、『熊本空襲を語り継ぐ集い』が熊本市でありました。

【くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク 高谷 和生 代表】
「『この都市が米空軍の次の攻撃目標です。』これ(紙)を落とされるとドキドキしますよね。(情報が錯綜した当時は)信じるべき内容だったということになる」

79年前の1945年7月1日深夜、熊本市中心部はB29による爆撃を受けました。8月10日の空襲と合わせると、600人を超える人が犠牲になったとされています。

1日は、戦争関連の調査・研究を行うくまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワークの
高谷 和生 代表が、実際に熊本に落とされた焼夷弾の破片などを用いて戦争の実態について講演しました。

また、13歳の時に熊本空襲を経験した中野 喜重子さんが当時の状況を語りました。

【中野 喜重子さん】
「空の上からブワーッと大きな編隊の音が聞こえてきた。聞こえたと同時に、雨が降ったのかと思うくらい油じみた雨がザザザザッと。ボウフラの湧く青苔が生えた
汚い水が私たちを救ってくれた」

参加者たちは熊本空襲当時の白黒写真をカラー化し、分かりやすい資料として次世代に残していこうと、自らの記憶などをたどり、写真に色を付ける活動を行いました。

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