レアル・マドリードとしては地味な勝ち方かもしれないが、今季レアルがバルセロナと競り合うカギは「失点数」を減らすことだ。シーズンに40、50ゴールほど決めるクリスティアーノ・ロナウドが抜け、得点数低下は避けられない。レアルらしい豪快な
ゲームを期待しているサポーターがいるなら、今季はひとまずその考えを捨てるべきかもしれない。
レアルは開幕戦でヘタフェ相手に2‐0で勝利を飾ったが、シュート数は10本とやや寂しい。しかしポゼッション率は70%を超え、ボールを支配することで相手の攻撃機会を減らすことに成功。その手堅い戦いから勝ち点3を手にしている。米『ESPN』は、ロナウドの穴埋めにおいてフレン・ロペテギは異なるアイディアを持っていたようだと伝えており、失点を減らすことで得点数が少なくとも勝てるチームに変わろうとしているのかもしれない。
昨季はリーグ戦最後の20試合でクリーンシートが僅か3試合しかなかったが、ロナウド抜きのレアルがリーガ・エスパニョーラを制するにはクリーンシートの数を増やしていくしかない。やや地味かもしれないが、チーム全体で守備を固めながら勝ち点3を拾っていく。今季のレアルのテーマはこれだろう。