【平成の長崎】お帰りなさい“青い戦士” 長与町民3000人熱烈な歓迎 平成7(1995)年

 第74回全国高校ラグビー大会で大活躍した長崎北陽台フィフティーンが1月8日、準優勝というでっかいお年玉を手に、故郷に帰ってきた。地元の西彼長与町では町民約3000人が出迎える中、町内を凱旋パレード。選手たちは熱烈な歓迎を受け、完全燃焼した激闘の軌跡を胸に、あらためて喜びをかみしめた。
 前夜、バス2台で奈良市の宿舎を出た選手たちは午前9時、長与町の八反田公園に到着。「みんなよく眠っていました」(女子マネージャー)という部員45人が、長旅の疲れも見せずに元気に姿を見せた。
 花束を抱えた浦監督、準優勝トロフィーを抱いた山内主将を先頭に、長与町役場まで約500メートルをパレード。沿道からは「おめでとう、よくやった」の声が飛んだ。
 役場玄関前で開かれた優勝報告会では、吉田安親町長が「何事も努力で達成できるということを身をもって示してくれた。新春の夢をありがとう」とあいさつ。山内慶主将が「花園でいい試合ができた僕たちは幸せです。やればできるということが分かりました」と歓迎へのお礼を述べた。
 部員はこのあと学校に帰り、生徒や先生ら200人の出迎えを受け、久しぶりの家路に。3年生は早速14日からのセンター試験に臨むほか、1、2年生は下旬に新人戦が控えており、“青い戦士”たちの休息は短い。
(平成7年1月9日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

1月8日午前9時すぎ、西彼長与町嬉里郷
広場を埋めた長与町民の万歳三唱で歓迎を受ける北陽台フィフティーン=長与町役場前

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