長崎大が長崎県長崎市の坂本キャンパスに設置を計画している「バイオセーフティーレベル4(BSL4)」施設を巡り、反対住民ら12人は1日夜、同キャンパス近くで建設計画の中止を訴えた。
同施設はエボラ出血熱など致死率が高い感染症の病原体を扱う。同大は12月の着工を正式表明している。
周辺住民や市民らでつくる「BSL4施設設置の中止を求める自治会・市民連絡会」(山田一俊会長)が企画。メンバーらは「(危険な感染症が)世界中ではやっていなくても長崎大にはウイルスが存在することになる」「この町にずっと住み続ける。事故が起きれば取り返しがつかない」などと訴えた。ケミカルライトを手に、平和な古里を守りたいとの願いを込めて「ふるさと」を合唱した。