来年度の教員採用予定数 離島枠4人を新設 障害者枠は20人に拡大 長崎県教委

 長崎県の県教委は24日、2020年度の県公立学校教員採用試験の概要を発表した。採用予定数は19年度と同じ420人。離島勤務連続10年を条件とする小学校教諭の離島教育特別枠(4人)を新設した。県教委の障害者雇用率が法定雇用率(2.4%)を下回っていた問題を受け、これまで「若干名」としていた障害者採用枠を20人に拡大した。
 採用予定数の内訳は▽小学220人(前年220人)▽中学80人(同70人)▽高校50人(同50人)▽特別支援45人(同50人)▽養護25人(同30人)。退職者が多く見込まれるため、3年連続で400人を超す積極採用とする。
 離島枠は、対馬、壱岐、五島各市と新上五島町に10年連続で同一市町に勤務できる人が対象。異なる学年の授業を同じ教室で並行して進める「複式学級」など、離島で求められる教育技能を高めてもらう狙い。
 障害者枠は、新たに精神障害者と知的障害者も対象に加える。年齢上限は10歳引き上げて59歳以下とした。試験問題の点字対応や手話通訳の派遣、聴覚補助器や拡大鏡の使用許可などを実施し、受験者の障害に配慮する方針。
 要項は5月9日から県教委高校教育課のホームページで公開。受験者は5月13日から24日までに、原則としてインターネットで出願する。1次試験は7月14日、県立長崎西高と県立長崎工業高で実施する。

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