新幹線長崎ルート 開業時期「知らない」5割 期待する効果「関西へ行きやすく」半数

 長崎県が実施した九州新幹線長崎ルートに関する認知度調査によると、新幹線の長崎-武雄温泉間が令和4(2022)年度に開業することを「知らない」が53.8%、原則として県内発着の特急かもめが廃止されることを「知らない」が56.5%に上った。
 調査結果によると、「長崎県に新幹線が来ることを知っていますか」との質問には99.7%が「知っている」と回答。開業時点では新幹線と在来線を武雄温泉で乗り換える「リレー方式」になることは56.5%が「知っている」と答えた。一方で、開業時期について知っているのは46.2%、県内発着の特急かもめの廃止を知っているのは43.5%にとどまった。
 また、新幹線開業に期待する効果は「福岡県や関西方面などに行きやすくなる」が50.2%と最も多く、「観光客などが増加し、長崎県が活性化する」(39.1%)、「駅周辺の開発が進み、商業施設や飲食店が充実する」(36.5%)と続いた。長崎県新幹線・総合交通対策課は「暫定開業に向け、さらなる機運の醸成と広報に努めたい」としている。
 調査は県民の声を県の施策に反映させるためにインターネット上で実施している「ながさきウェブ県政アンケート」の一環で、昨年10月18~31日に実施。モニター338人のうち299人(88.5%)から回答を得た。

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