新型コロナウイルスの感染拡大を受け 県内でも影響拡大 平和大使派遣取りやめ、ハウステンボス屋内人数制限など

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎県内でもイベントの中止など影響が広がっている。
 市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は、3月下旬に予定していた韓国への高校生派遣を取りやめた。在韓被爆者との交流や署名活動を予定していたが、生徒の安全を考慮した。恵の丘長崎原爆ホーム(長崎市)は3月10日まで、入居者との面会を緊急時など以外は制限している。
 佐世保市のハウステンボス(HTB)は、27日から屋内施設への入場や遊覧船への乗船について人数を制限すると発表した。一部施設では原則的にマスク着用を求める。
 JR九州長崎支社は、長崎市の長崎駅-浦上駅の高架化を前に、3月8日に予定していた新長崎駅舎や高架上を歩くイベントの中止を決めた。「アミュプラザ長崎」や長崎駅かもめ広場で、2月下旬から3月中旬にかけて開催予定だったイベント3件は中止された。
 ほかに中止が決まったイベントは「九十九島かき食うカキ祭り・冬の陣」(29日、3月1日、佐世保市)、「がんフォーラム」(3月7日、長崎市)、「2020ジョギングフェスティバルinさざ」(3月8日、北松佐々町)、「NHKのど自慢」(3月15日、諫早市)、「第32回中尾山桜陶祭」(4月4、5日、東彼波佐見町)など。
 県は、2月下旬から3月中旬ごろにかけて講演会やセミナーなど14件を中止、延期とした。佐世保市は不特定多数が集まる市主催イベントの中止・延期を検討するよう各課に通知した。

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