「意見交換重ねる」 江上地区協に回答 IRで県と佐世保市

 ハウステンボス(HTB)へのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画で、県と佐世保市は17日までに、HTBに隣接する江上地区自治協議会に「周辺地区と意見交換を重ね、対策を講じる」などとする文書を提出した。
 同協議会は3月、県と市にIRの「説明が不十分」とする申し入れ書を提出。
地域への悪影響を懸念し「現状況下での事業推進に対する理解と協力は到底できない」などと表明し、回答を求めていた。
 県は「事業の節目で担当者を派遣し、佐世保市とともに、地域との意見交換を重ね、懸念事項の最小化に向け万全の対策を講じる」と回答。市も「(周辺地区と)積極的な協議の場を持ち、まちづくりの将来像やアイデアを拝聴し、合意形成を図りながら推進する」と約束した。
 同協議会の専門部会「IR研究室」は16日夜、県と市の回答書について協議。原徹男室長は「回答は受け止めた。今後も地元の不安を拭い去ってもらえるよう、県や市と協議を続けたい」と話した。

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