島原新市庁舎落成記念 テープカット実施、式典は中止

テープカットで落成を祝う古川市長(右)と生田議長=島原市役所新庁舎

 島原市は19日、5月7日の全面供用開始を前に、市役所新庁舎(同市上の町)の落成を記念して、古川隆三郎市長と生田忠照市議会議長がテープカットをして祝った。新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための措置として記念式典は中止した。
 市によると、式典には約300人が出席予定だった。新庁舎は鉄骨造り5階建て、延べ床面積約8954平方メートルで旧庁舎の約1.8倍。震度6強の地震にも耐える設計で、防災拠点や市民の交流の場としての機能も備える。総事業費は約52億円。現在、市内4カ所に分散している各部署は順次移転を進めて新庁舎に集約する。新庁舎は13日から一部業務を始めている。
 古川市長は「テープカットのみで寂しい思いがするが、記憶には残る。市民の交流の場としてにぎわいを演出したい」と述べた。

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