フェラーリF1のベッテルがバーチャルレースに参戦? 隔離生活のなかでシミュレーターを購入

 フェラーリF1チームのセバスチャン・ベッテルが自宅にシミュレーターを取り寄せたと明かしたことで、今後eスポーツに参戦するのではないかという期待が高まっている。

 ベッテルはソーシャルメディアを使用しておらず、プライベートを明かさない主義を貫いている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、F1の序盤9戦が延期あるいは中止となるなか、マックス・フェルスタッペンやランド・ノリス、最近ではシャルル・ルクレールら多数のドライバーがバーチャルレースに参戦しているが、今のところベッテルは登場していない。

 しかし、隔離生活が、4度のF1世界チャンピオンであるベッテルに、バーチャルレースを本格的に試してみたいという気持ちを起こさせたようだ。

 4月16日に行われた一部メディアとのオンラインインタビューのなかで、ベッテルは「実は数日前までシミュレーターを持っていなかったから、今まで参加しようと思っていなかった。チャンスがなかったからね」と語った。

「いろいろと話を聞いていたので、手に入れて試してみることを考えた。これからきちんと設置しなければならない」

「別にシムレースでキャリアを築こうと考えているわけではない。これは楽しむためのものだと思っている」

「子供時代も最近もゲームはしてきたけれど、正直言って、子供ができてからは、一番にすることではなくなったんだ。どれくらい時間を取れるかな」

「何人か(バーチャル)レースをしているというニュースを読んだ。シャルルはデビュー戦で活躍したそうだね。彼にとってもチームにとってもよかったと思う」

 ベッテルはシミュレーターを試すことを楽しみにしてはいるものの、それは本物のレースと置き換えられるものではないと主張している。

「楽しみのためのものだと考えている」とベッテルは語った。

「やはりレースは現実の世界で、外で行われるものだと思うんだ。集中すべきはそこだと思っている」

「他のことは楽しみでやることだ。熱中して、かなりの時間を費やしている人もいるけれど、僕は他のことも楽しみたい。他のこともしながらになるだろうね」

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