【新型コロナ】県、重点医療機関新たに2病院指定 病床数計1200床に

神奈川県庁

 神奈川県は12日、新型コロナウイルス感染者のうち、入院が必要と診断された中等症患者を受け入れる重点医療機関として新たに2病院を指定したと発表した。

 新たに指定されたのは、相模原協同病院(相模原市緑区)と湘南藤沢徳州会病院(藤沢市辻堂神台)。これで県内の重点医療機関は計17カ所、病床数は計約1200床となった。11日時点で計94人が入院している。

 PCR検査で使う検体を採取する集合検査場は新たに5カ所が加わり、今月下旬までに県内17カ所で設置される見通し。県は20カ所まで増やす方針で、1日当たりの検査数で600~700件程度を目指す。

 また、県庁の「新型コロナウイルス感染症県対策本部」に神奈川コロナクラスター対策チーム(C─CAT)を創設。感染症対策指導班や保健師らで構成し、県内の医療施設や保健福祉施設などでクラスター(感染者集団)が生じた際、現地に派遣して感染拡大の防止をサポートする。

 県によると、大和市立病院(大和市深見西)や小田原市立病院(小田原市久野)などで既に運用。黒岩祐治知事は同日の定例会見で「施設内での感染拡大を早期に、確実に抑止したい」と述べた。

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