「できることを考える」全国の高校生平和大使 テレビ会議で意見交換

長崎北陽台高3年の田平彩乃さん(手前)は刺激を受け、思いを新たにしていた=長崎市大黒町、平和活動支援センター

 全国にいる第22代高校生平和大使が17日、テレビ会議を実施し、近況や今後の平和活動について意見交換した。新型コロナウイルスの流行を受け、反核署名集めや集会ができない状況が続いているのを受け、初めて企画。本県からは、県立長崎北陽台高3年の田平彩乃さん(17)が長崎市大黒町の平和活動支援センターから参加し「なかなか活動できないが、知識を深める貴重な時間でもある。前向きに、できることを考えていきたい」と語った。
 平和大使や高校生1万人署名活動実行委員会を巡っては、新型コロナの影響で署名集めが2月からできていない。第23代の平和大使は、本来なら5月までに市民団体による選考を終え、8月にジュネーブの国連欧州本部へ署名を届ける計画だが、先行きは不透明だ。
 テレビ会議には第22代の平和大使23人のうち長崎、広島、福岡、大阪、新潟、岩手の6府県から7人が参加し、これまでの活動や現状を報告し合った。「対話することでいろんな発見があった。どんな状況でも対話は重要だ」「オンライン会議は全国、世界規模でもできる。画期的で必要なことだ」との意見が上がった。
 次回は24日に実施し、全国の中学生や高校生に参加を呼び掛け、平和を発信したい考え。その後も状況を見ながら開催を検討する。

テレビ会議で平和活動について意見交換する田平さん(手前)=長崎市、平和活動支援センター

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