黒島をモデル申請へ スマートアイランドで佐世保市

 定例佐世保市議会は19日、一般質問を続行し、5人が登壇。国土交通省が本年度実施する、情報通信技術(ICT)などの新技術を活用して離島地域の課題解決を図る「スマートアイランド」の実証調査について、市は近く、黒島をモデル地区として申請する方針を明らかにした。
 鶴大地議員(自民市民会議)に中島勝利企画部長が答えた。
 国交省は地方自治体などを対象に、小型無人機ドローンや自動運転車両などを用いて離島の交通や物流、エネルギー確保といった課題を解決する企画提案書を募集している。夏までに5~10件程度を選定し、国の事業として来年3月まで実証調査をする。
 中島部長は、民間企業の提案を受け、島民の移動環境や遠隔医療などの課題解決に向けた提案書案を作成したと説明。「黒島の自治会からも一定の理解を得ている」と答弁した。
 一方、先端都市「スーパーシティ」構想の実現に向けた改正法が5月に成立し、国は秋までに特区の公募を始める方針。朝長則男市長は、現時点での応募は困難としつつ「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)区域で、事業者と取り組める可能性はあるのではないか」と述べた。
 定例市議会は一般質問後、閉会した。

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