「やりたかった」「集中し直す」 3試合雨天順延 島原工-長崎西は7回途中で

断続的な雨の中、試合の再開を待つ波佐見の選手たち=佐世保市総合グラウンド野球場

 長崎市の県営ビッグNスタジアム、佐世保市総合グラウンド野球場で予定されていた4試合のうち、3試合は雨で順延となった。8強入りを懸けた熱戦に水を差された選手たちは「やりたかった」「集中し直す」などと表情はさまざまだった。
 ビッグNの第2試合は七回、3-3の同点に追い付いた長崎西がなおも1死一、二塁と島原工を攻め、カウント2-0となったところで雨脚が強まって中断。天候は回復せずにノーゲームとなり、26日に順延された。
 長崎西の主将吉村は「流れが来ていた中での中断。決着をつけたかった」と残念がったが、すぐに「いい雰囲気をつくって相手を圧倒したい」。島原工の主将森川も「次も初回から全員で声を出していく。残塁が多かったので、つなげていきたい」と先を見据えた。
 佐世保の第1試合は、鎮西学院の右腕山口涼が波佐見の1番赤木に4球を投げたところで雷が鳴り、4時間超中断してノーゲームに。山口涼は「ストレートも走っていたので、そのままやりたかったけれど…。次も万全な状態で臨む」、赤木も「集中し直して、先頭からチームを勢いづけたい」と気持ちを切り替えていた。
 次は26日で、会場も諫早市第1野球場に変更される。波佐見の得永監督は「条件は相手も一緒だが、何とかいい状態で試合をさせてあげたい」、鎮西学院の村井監督も「体調面を含めて、いつも通り、できることを精いっぱいやるだけ」と力を込めた。

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