長崎市の南部地区で、高級食材として人気の伊勢エビの水揚げが最盛期を迎えている。9月いっぱいまで続く。
野母崎三和漁協と県によると、産卵時期の5月21日~8月20日までが禁漁期間。同漁協管内の伊勢エビは小ぶりだが、身は甘くて引き締まっている。漁獲量は減少傾向にあり、昨年は約4トン。地元飲食店や贈答用として出荷される。
「おっ、来た。この辺りでは、500グラムは最大級」。10日早朝、端島(軍艦島)近海で、伊勢エビ漁歴約30年の馬場広徳さん(60)=同市高浜町=の声が弾んだ。水深10~30メートルに仕掛けた刺し網をローラーで引き揚げると、ピチピチと跳ねる伊勢エビが姿を現した。目玉や脚が取れないように、漁具で丁寧に網から外していく。
馬場さんのお薦めはみそ汁。「いいだしが出るし、身もぷりぷりでおいしい。タマネギを入れれば、より甘くなる」と話した。
「身はぷりぷり」 伊勢エビ漁最盛期 長崎・南部地区
- Published
- 2020/09/15 23:55 (JST)
- Updated
- 2020/09/16 23:48 (JST)
© 株式会社長崎新聞社