セアカゴケグモ 滑石地区で確認 長崎県が注意呼び掛け

 長崎県は18日、長崎市内で毒グモのセアカゴケグモのメス1匹を発見したと発表した。被害の報告はない。同市での確認は2例目。
 県によると、17日に同市滑石地区の県道付近の植え込みで発見され、県職員が個体を調べセアカゴケグモと確認した。市職員が周辺を探したが卵や巣は見つからなかった。移動経路は不明。周辺に搬入された資材などに付着していた可能性が考えられるという。
 セアカゴケグモはオーストラリア原産の毒グモで特定外来生物。オスより大きいメスの成体の体長は約0.7~1.5センチ。全体が光沢のある黒色で、腹の赤色の模様が特徴。県内では8月末までに大村、長崎、松浦、雲仙、諫早各市で計2318匹を発見し、陸上自衛隊大村駐屯地(大村市)でのみ定着を確認している。県自然環境課は「見つけた場合は素手で触らずに靴で踏みつぶすか殺虫剤で駆除して」と呼び掛けている。

 


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