台風被害に2億8700万円 長崎県議会 補正予算案追加上程へ

 長崎県議会の議会運営委員会は1日、台風9、10号の被害に対する緊急対策費として、約2億8700万円の一般会計補正予算案を5日の本会議に追加上程することを申し合わせた。
 県が追加する補正予算案の内訳は、養殖施設の復旧や、いけすの崩壊で被害を受けた魚の購入費など水産分野に約5400万円。農業用のビニールハウスや共同利用施設の復旧、機械購入費など農業分野に約2億3300万円を盛り込んだ。県財政課によると、養殖施設の被害額は約10億円、ビニールハウスなど農業施設の被害額は約14億円に上るという。
 このほか、県議会でペーパーレス化を進めるICT(情報通信技術)化の検討チームが中間報告。議員や関係職員らにタブレット端末を配備し、これまで紙で配布していた議会資料などを端末上で確認できる環境を整備する。議会事務局によると台数は60~70台になる見通し。今後、運用方法やサポート体制の在り方などの議論を踏まえ、来年度中の試行開始を目指す。

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