長崎県内 女性社長の比率は8.6%、3年連続増 帝国データ調べ

 帝国データバンク福岡支店が発表した九州・沖縄企業の女性社長比率に関する調査で、長崎県は3年連続増の8.60%。比較できる1990年以降、最高だった。
 同支店によると、夫の社長の後を妻が引き継ぐといった「同族継承」のケースが最も多い。売上高の規模別では5千万円未満が最多で、中小・小規模企業が中心。業種別では多い順に不動産、鉱業、サービスなどだった。
 九州・沖縄の平均は9.39%。沖縄、佐賀、福岡などで高かった。全国は8.0%。同支店は、女性社長が多いサービスや不動産などは新型コロナウイルスによる悪影響を受けやすい業種と指摘し「影響が長期化すれば、起業や承継を断念するケースが出てくることも懸念される」とした。
 また九州・沖縄企業の管理職に占める女性の割合では、本県は前年比1.5ポイント減の7.1%。九州・沖縄平均は6年連続で増加し7.5%。全国は7.8%だった。
 女性社長比率は4月末時点の約12万6千社を集計、分析した。管理職の調査は7月16~31日に実施し851社が回答した。

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