西日本FH社長「提案の質で勝負」 十八親和銀に対抗

 西日本フィナンシャルホールディングス(FH、福岡市)の谷川浩道社長は28日の定例記者懇談会で、今月発足した十八親和銀行(長崎市)に対し「不毛な金利競争はせず、提案の質で勝負したい」と述べた。
 長崎県内金融機関の競争環境について「十八銀または親和銀をメインバンクとする県内企業比率が8割を超える状況は(合併後も)変わっていない。圧倒的に力が違い、競争にならない」と強調。一方で「多くの取引先が『複数の選択肢(取引銀行)が必要』と声をひそめて言う。その期待にできるだけ応える」とした。具体的には低金利による融資先の奪い合いではなく、「いわば知恵比べ合戦。創造的な融資や個々のお客さまのかゆい所に手が届くような提案をしていく」と説明した。

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