10畳のリビングレイアウトのコツ。おしゃれな家具配置や実例を紹介

10畳のリビングは、レイアウトを工夫すると室内空間をより広く見せられます。家具の配置方法にはいろいろなパターンがあり、コツが分かると自分好みのおしゃれな空間を演出できるでしょう。ただ、どんな具合にレイアウトすればいいか分からない方もいるかもしれません。今回は、10畳のリビングを広く見せる家具配置のコツや、おしゃれなレイアウトの実例を紹介します。

10畳のリビングはどのくらいの広さ?

10畳の広さは地域によって少し異なるといわれています。東京では約16.56㎡、関西では約18.25㎡です。いずれにしても、10畳の部屋はLDやLDKのタイプが多く見られます。ただし、部屋のサイズが同じでも、間取りによって広さの感じ方は変わると考えられています。全体が長方形の部屋は正方形の部屋より広く見えるのが基本です。正方形の部屋は中心部にデッドスペースが作られやすいためです。そのため同じ10畳なら、デッドスペースの少ない長方形の間取りのほうが住みやすいといわれています。

空間を広く見せるレイアウトのポイント

10畳のリビングで空間を広く見せるレイアウトの重要なポイントは家具の選び方です。背の低い家具を選び、必要以上に物を置かないように気をつけましょう。

背の低い家具にする

部屋を少しでも広く見せたいときには、背の低い家具を選ぶと効果的です。家具のサイズは、部屋がどれくらい広く見えるかを大きく左右します。細身の家具でも高さがあると、目線が遮られるため圧迫感が生じやすくなります。背の低い家具の場合、部屋に置いたときに視界が狭まらず、開放感のある空間を手に入れられます。テレビ台などをレイアウトするなら、30cm前後の高さが目安です。シンプルなデザインを選べば、部屋の印象もすっきりします。

動きやすい動線を確保する

室内での動きやすさを考えた場合、家具は動線を確保できるサイズを意識して選びましょう。部屋に大きな家具を置くと、動線の確保が難しくなります。背が低い家具でも、幅を取りすぎて通路が狭くなると、移動しにくくなります。部屋自体も狭く感じてしまうでしょう。

コンパクトな家具を選べば、動線の確保につながります。通路が幅広いと部屋は窮屈なイメージにならず、見た目にも広いと感じやすくなります。小さな家具であっても、置く位置には注意が必要です。レイアウトを考える際には、動きやすさを意識しましょう。

ダイニングチェアをベンチにする

狭い室内にダイニングチェアを置くなら、ベンチを取り入れるのがおすすめです。背もたれのないものなら、見た目の圧迫感は少なくすっきりした印象になります。部屋を広く見せるのに役立つアイテムです。配置を工夫すると、飾り棚や収納用にも使えます。デザインが単調に感じられるときは、背もたれのある椅子などを一緒に置くと変化を与えられます。いろいろな組み合わせを考えて、自分好みの空間を演出しましょう。

伸長式のダイニングテーブルにする

ダイニングテーブルの使い方を工夫したいときは、伸長式のタイプがおすすめです。このタイプは天板を広げることが可能であり、テーブルの幅を数段階に調整できます。普段はテーブルをコンパクトに縮めておけば、部屋を広々と使えます。天板は簡単に伸長できるため、突然の来客があっても困りません。人数に応じて幅を変えれば、食事のときにはみんな一緒にひとつのテーブルを囲めます。テーブルの色は椅子に合わせると、すっきり見せられます。

リビングテーブルを置かない

部屋に開放的な印象をもたせたい場合、リビングテーブルを置かないのもひとつの方法です。リビングでテレビを鑑賞するだけなら、ソファひとつあれば十分と考えられます。ソファの横にサイドテーブルを用意すれば、コーヒーも楽しめます。ソファの前から大きなテーブルがなくなると室内空間はかなり広がり、窓からの光も部屋の奥まで射し込みます。色味が足りなければ、観葉植物を置くといいかもしれません。

ソファをL字に置く

mitam62さんのインスタグラムより

ソファは、壁に沿わせてL字に置くと部屋を広く使えます。サイズの大きなソファが部屋の中央付近にあると、目に見えるスペースは狭まります。室内を広く見せるなら、壁側に直角で並べる置き方が適していると考えられます。また、ソファを複数置く場合、同じタイプを選ぶ必要はありません。異なる種類のソファを配置すると、いろいろな使い方を楽しめます。配色は壁やテーブルに揃えると、バランスがよく見えます。

壁面収納を活用する

部屋の荷物が増えると、どこに収納すればいいか悩まされます。そんなとき、おすすめといわれる方法が壁面収納です。床から天井まで収納スペースにすることも可能なため、たくさんの荷物を片づけられます。

棚の仕切りは、高さが調整できるタイプを選ぶと便利です。十分に奥行きがあれば、小さなフォトフレームから大きめの本、ケースつきの人形まで、さまざまなものが並べられます。収納スペースが壁と一体化していれば、高さがあっても圧迫感は抑えやすくなるのもメリットです。

10畳リビングのレイアウト実例

10畳リビングで家具をレイアウトするときは、コーディネートを工夫すると部屋を広く見せられます。以下の実例を参考に、居心地のいいリビングを作りましょう。

カフェテーブルのレイアウト

_milktocoffee_さんのインスタグラムより

カフェテーブルを配置する場合、部屋の中央付近に置くと周りにスペースを確保できます。キッチンから移動しやすいと料理の配膳が楽になるうえ、来客時に椅子を追加するのも簡単です。室内の間取りによっては、一端だけ壁につけるスタイルも好まれています。テーブルのつけ方を変えると、さまざまなテイストの室内空間を演出できます。

ふたり掛けソファのレイアウト

cocomi113さんのインスタグラムより

ふたり掛けソファは、10畳リビングを広く見せるのに最適といわれるサイズです。壁側につけるレイアウトは、オーソドックスなスタイルとしてよく知られています。部屋の形に関係なく、室内の中央付近に広いスペースを確保しやすい配置方法です。

間取りの関係でソファを壁につけるのが難しい場合、寝具に沿わせるアイデアもあります。横に小さな棚やテーブルを配置して寝具を目隠しすれば、休憩スペースと寝床を仕切る役目も果たせます。

四人掛けダイニングテーブルのレイアウト

s___home3さんのインスタグラムより

四人掛けダイニングテーブルは、壁やキッチンカウンターにつけると部屋を広く見せられます。テーブルが大きめでも壁につけると残りのスペースが広がるためです。キッチンカウンターに接する配置なら、料理もスムーズに運べます。リビングダイニングの場合、キッチン横にテーブルを配置すると、空間をはっきり区分けできます。リビングとダイニングが別空間になることで、くつろぎやすさもアップするかもしれません。

L字型ソファのレイアウト

t_o_m_3さんのインスタグラムより

L字型ソファセットは室内で場所を取りがちですが、壁に沿わせて床面積が広く見えると、あまり圧迫感は生じません。また、お気に入りのソファであれば、部屋の中央に置くとメインの家具として存在感を示せます。ソファの後ろに少しスペースを確保すると、室内の移動も楽になります。

ローテーブルのレイアウト

masa.minimalismさんのインスタグラムより

ローテーブルは、ダイニングやリビングに大きなテーブルを置きたくないときに活用したいアイテムです。オーソドックスなレイアウト方法は、壁と平行に置くスタイルです。家具の背が低いため、どこに置いても視線は遮られず部屋はすっきりとしたイメージになります。引き出し付きのものだと小物を収納できて便利です。床や壁と同系色で揃えれば室内を広く見せる効果も高まります。

sns.instaさんのインスタグラムより

ガラスのテーブルなら、周りが透けるため室内がより広く感じられます。周りの家具やラグをホワイトで統一すると、洗練された雰囲気になるでしょう。広々とした高級感のあるリビングにしたいなら、ガラスのローテーブルがおすすめです。

テレビボードのレイアウト

テレビボードはソファと同様に大きな家具のため、圧迫感を避けるならロータイプがおすすめです。ボードの高さは、ソファに座ったときTVの画面に視線の合うサイズが適しています。横幅も、TVの大きさに揃えたほうが部屋を広く見せられます。ボードの上にインテリアを並べたいときには、少し長めのサイズを選びましょう。色を周りに合わせれば横幅があっても部屋に溶け込みやすいです。

10畳リビングのインテリア実例

部屋をレイアウトするときの大きな楽しみは、さまざまなインテリアで室内空間を多彩な雰囲気に演出できるところです。以下では、北欧テイスト、ヴィンテージテイストの実例を紹介します。

北欧テイスト

mogumo17さんのインスタグラムより

北欧テイストの部屋は、自然の温もりが感じられる居心地のいい雰囲気が魅力です。インテリアには、白やグレーを中心としたナチュラルカラーがよく選ばれています。一般家庭ではブラウン系のフローリングが多く見られますが、壁や天井に白系を取り入れると、北欧の雰囲気が生まれます。自然の温もりを増やしたいときには、木製の家具がおすすめです。

ヴィンテージテイスト

yannn__17さんのインスタグラムより

インテリアでヴィンテージテイストの空間を演出する際、よく使われる色は暗色系です。テーブルやソファは濃いブラウン系や黒系を選ぶとシックな雰囲気になるでしょう。DIYでシャビーな塗装をするなど、さまざまな方法でヴィンテージスタイルを取り入れることもできます。

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