九電との新事業を発表「東彼杵ひとこともの公社」 和菓子開発や交流拠点新設

会見で新事業の内容を説明する森代表理事(左から2人目)=東彼杵町瀬戸郷、ソリッソ・リッソ

 東彼東彼杵町でまちづくりに取り組む一般社団法人「東彼杵ひとこともの公社」(森一峻代表理事)と九州電力は11日、共同で取り組む新事業の内容を発表した。同町の名産「そのぎ茶」に絡めた和菓子の開発や交流拠点の新設などで地域活性化を目指す。
 九電が、地域の企業や団体と地場産業活性化や交流人口拡大で協力する「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の一環。九州内の計37団体から同公社が事業パートナーに選ばれ、昨年末から専門家や地域住民を交えて新事業を検討していた。10月に九電が法人を設立し、今後は同公社に委託する形で事業を進める。
 和菓子は、同町の名物クジラをモチーフに、たい焼き風の「くじら焼き」や「くじら最中(もなか)」を開発し、移動販売車などで来年2月を目標に売り出す。交流拠点は、共用の仕事場やキッチンなどを備え、創業希望者をサポート。来年秋ごろのオープンを目指す。
 同公社が運営する交流拠点、ソリッソ・リッソで森代表理事と九電長崎支店の下田政彦支店長らが会見。森代表理事は「地域住民と町外訪問者が交わる場所や仕組みをつくり、にぎわいにつなげたい」と述べた。

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