高田中「高献」 初の“株主総会” 梅製品販売など活動報告

「高献」の活動を報告した株主総会=長与町立高田中

 長崎県西彼長与町立高田中(今井正志校長)の生徒が運営する“株式会社”「高献(こうけん)」がこのほど、初の株主総会を同校で開いた。学校で採れる梅で作った梅製品の販売など1年の活動を保護者ら株主に報告。利益の使い道などについて承認を得た。
 県教委の「ふるさとを活性化するキャリア教育充実事業」の研究指定を受けている。会社は「ふるさと長与を元気な町にしたい」という思いから、「地域貢献」を経営理念に昨年12月設立。賛同を得た保護者や地域の人など98人から4万9千円の出資金を得て、梅干し、ふりかけなどの梅製品を作った。9月の学校祭で販売すると、売り上げは11万9800円に上った。
 総会では「経営企画部」など2年生の4部署が活動や収支について報告。売り上げは、さまざまな世代が利用する公園や公民館のベンチ購入に充てることを提案し承認された。次年度の活動に向け、1年生による事業説明会と株式販売も行われた。
 昨年に続き今年も株券を購入した同町高田郷の男性(76)は「株主配当の梅干しもジャムもおいしかった。地域の中学校を応援したい。今後も活動が続く限り来ようと思う」と話した。

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