蘭特命全権大使 「長崎は特別な場所」 友好促進を確認

「長崎は私たちにとって特別な場所」と話すフリート駐日特命全権大使(右)=長崎市役所

 ペーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ特命全権大使がこのほど、長崎市役所に田上富久市長を訪ねた。フリート大使は、新型コロナウイルス禍の中でも市との交流が続いたことを挙げ「長崎は私たちにとって特別な場所」と話し、日蘭両国の友好促進を確認した。
 長崎県立長崎南高(上小島4丁目)の生徒に、欧州連合(EU)などをテーマに講義をするため来崎した。
 市はオランダ・ライデン市の国立自然史博物館「ナチュラリス生物多様性センター」から全長13メートルで世界最大級のティラノサウルスの全身骨格標本レプリカを購入し、来年10月に野母崎で開館予定の「長崎市恐竜博物館」に常設展示する。
 昨年同センターを訪問し、製作途中のレプリカを見学したフリート大使は「レプリカの完成を楽しみにしている」と語った。田上市長は「(恐竜博物館は)オランダと長崎の友好の証になる」と力を込めた。

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