日本一短いトンネルがありました 安芸川尻駅【木造駅舎巡礼03】呉線

※2020年8月撮影

トップ画像は、呉線安芸川尻駅。

駅舎内。窓口はオープンしています。コロナ感染対策もありますが、エアコンが効く様に空間がビニールで閉じられています。中は涼しいのでしょうね。羨ましい・・・。

※2020年8月撮影

待合室。奥の扉の外が「便所」と書かれています。壁面などきちんと改修されていてとてもキレイです。生花が飾られているのも良いなぁ。しかし陽が差し込んで暑いの何の・・・。

※2020年8月撮影

JRきっぷ運賃、安芸川尻駅と仁方駅周辺が、中国山地を行く山陽本線と最も離れています。約30kmくらい北上すると山陽本線の八本松駅の辺りです。山陽新幹線はちょうどのその真ん中の山中をトンネルで抜けています。

※2020年8月撮影

山陽本線なら三原駅から海田市駅まで64分。瀬戸内海の景色を楽しみながら呉線で行くと2時間18分と倍以上の時間がかかります。山陽新幹線なら三原~広島間は、わずか18分です。

駅舎に掲出されていました。川尻の筆は19世紀前半に寺子屋で販売されあのが始まり。筆づくりが農閑期の副業として広がりました。現在では隣の熊野町の熊野筆と川尻筆で国内生産量の9割を占めています。

※2020年8月撮影

建物財産標などは見当たりません。駅が開業した1935年(昭和10年)に作られた駅舎と思われます。

駅舎から出ました。自家用車が頻繁に出たり入ったりしていました。

※2020年8月撮影

屋根瓦、左は葺き直された新しい瓦、右はこれからです。

※2020年8月撮影

北寄りから、余計な改修は行われていない様でとてもシンプル、クリーンです。

※2020年8月撮影

南側。一段下がった切妻屋根があります。

※2020年8月撮影

この角度から南側の妻壁がよく見えます。通風口に面白いデザイン的な処理がされていますね。

※2020年8月撮影

上の写真の右端に写っている山崎マークのパン屋さんに撮影が終わった後、あまりの暑さに耐えられずアイスクリームを買いに行きました。店内はエアコンが効いていて最高に涼しかったのですが、何とアイスクリームは扱っていませんでした。おばさんが気の毒に思ったらしく駅から国道185号線に出て400mほどでスーパーマーケットがあると教えてくれました。しかし炎天下、往復1km近い道を歩く気にはなれません。アイスクリームは諦めました。

国道に続く駅前通りから少し離れた安芸川尻駅。

※2020年8月撮影

日本一短いトンネルを見に行きます。全長8.7m、JR東日本吾妻線の樽沢トンネル(7.2m)が長らく日本で最短でしたが、八ッ場ダムの工事で吾妻線は新しいルートに付け替えられ樽沢トンネルは廃止されたのです。

※2020年8月撮影

これがホームからも見えた川尻トンネル。と言うよりも上を道路が通っているので跨線橋に見えます。

※2020年8月撮影

トンネルと跨線橋の正確な違いはわかりませんが、先にトンネルがあって後から道路を作ったと考えれば良いのかな。

※2020年8月撮影

反対の三原駅側から、上は野呂山に行く観光道路。

※2020年8月撮影

跨線橋の上から駅舎がみえました。架線が鬱陶しいですね。

※2020年8月撮影

この後、36℃近い気温の待合室で1時間ほど次の下り電車を待ちました。暑さでアタマがボーッとします。

(写真・文章/住田至朗)

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