鳥インフル発生受け 長崎県が警戒連絡会議

鳥インフルの発生状況や県内の防疫態勢を確認した警戒連絡会議=県庁

 福岡県宗像市の養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受け、長崎県は25日、庁内の警戒連絡会議を開き、今後の対応や防疫態勢を確認した。
 会議では香川、福岡両県での発生を受け、長崎県内で100羽以上の家禽(かきん)飼養農場に情報提供し、異常がなかったことを報告。27日までに100羽以上の133戸に消石灰を配布し、緊急的な消毒を実施することや、当面の間は毎週金曜に異常の有無を確認することも明らかにした。県によると、防護服など防疫資材の備蓄は本土が10万羽規模で確保し、離島は各最大規模の24時間で使用する数量を確保しているという。
 同日は、農協や養鶏関連団体などに注意喚起する県防疫対策会議も県庁であった。綾香直芳農林部長は「県内での発生リスクが高まっている」と強調。「人や車、野生動物によるウイルスの持ち込みを防ぐ取り組みが重要となる。危機感を持って対応したい」と述べ、関係者たちに消毒の徹底や早期発見・通報を呼び掛けた。

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