【新型コロナ】4日の神奈川、4人死亡 188人感染 漁船でクラスター

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県内で4日、70~80代の男女4人の死亡が確認された。新たに感染が判明したのは10歳未満~100歳以上の男女188人で、うち107人の感染経路が不明という。

 死亡したのは横浜市内に住む男女4人で、70代女性と80代男性は、クラスター(感染者集団)が起きた済生会横浜市東部病院(鶴見区)の入院患者。別の80代女性は同じくクラスターが発生した市内の有料老人ホームに入所していた。

 三浦市などに住む20~60代の男性5人は漁船の乗組員で、横浜市で陽性が判明した70代男性乗組員の濃厚接触者。県はクラスターが発生したとみている。船は11月30日に県外の港を出た後、この男性が発症したため12月1日に県内の港に寄港。男性を下船させたが、他の乗組員も発症したことから同3日に三浦市内に帰港したという。乗組員9人のうち残る3人は検査で陰性だった。

 県警本部通信指令課の50代の男性警部補=横須賀市=の感染も確認された。警部補は無症状で、同居家族の感染が判明したため3日にPCR検査を受けて陽性だった。県警は同課員9人を自宅待機としている。

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 横須賀市は、税務部に所属する20代の男性職員が感染したと発表した。11月30日、12月1日に窓口対応業務を行ったという。

 在日米海軍横須賀基地で4日、新たに関係者6人の感染が確認された。相模原市は4日、米陸軍キャンプ座間所属とみられる陸軍関係者1人が感染したと発表した。

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