国内外に核兵器廃絶を訴え、活動する第23代高校生平和大使たちが6日、広島市の広島平和記念資料館などを見学し、広島原爆の実相を学んだ。
今期の平和大使28人のうち、前日の結団式に臨んだ長崎県など16都道府県の26人が参加。班に分かれて平和記念公園の碑を巡ったほか、同資料館を見学した。
館内では広島県選出の平和大使3人が、これまで学んだ広島原爆の実相や被爆者の体験を基に展示物を解説。広島県の平和大使で、修道高2年の楠康生さん(16)は体からウジがわいて苦しむ被爆者の様子を描いた絵の展示に「取っても取っても、わいてきた。当時は、何が本当に正しい治療法か分からなかった」と紹介した。
本県から参加し、楠さんの案内を聞いた鎮西学院高2年、大澤新之介さん(17)は「同世代の言葉で感情移入しやすかった。被爆者の体験を、高校生同士で伝える大切さを感じた」と話した。
広島原爆 実相学ぶ 第23代高校生平和大使
- Published
- 2020/12/06 23:41 (JST)
- Updated
- 2020/12/09 14:14 (JST)
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