「長崎のもざき恐竜パーク」工事 来年8月末に延長 開館影響なし

 長崎市は11日、野母崎地区に整備中の「長崎のもざき恐竜パーク」の広場舗装や遊具設置などの工事について、本年度末としていた工期が来年8月までずれ込む見通しだと明らかにした。来年10月29日開館予定の市恐竜博物館への影響はないという。
 同日開いた議会運営委員会で市側が説明。市によると、新型コロナウイルスの感染拡大と9月の大型台風の接近に伴う対応などで、実施計画完了と工事発注に遅れが生じたが、工期を変更せず、今月1日に公告。後日、市内の4事業者から工期が厳しいため延期できないかという趣旨の質問を受け、改めて工程を精査。コロナ禍の年度末で人員確保が困難で、十分な工事期間を確保し発注すべきと判断した。市は「無理なスケジュールで事業を進めてしまった」と陳謝。近く再公告する。
 定例市議会で4人の一般質問終了後、市側が事業費を来年度に繰り越す議案を追加提出した。議会最終日に工期延長の関連議案が追加上程されるのは2年連続で、審査した建設水道委員会の委員は「反省が生かされていない」と批判。「指摘を受けるまで気付かなかったのか」「業者への思いやりがない」などの声が相次いだが、本会議で原案通り可決し、閉会した。

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