佐世保市で初のクラスター 障害者施設で8人感染 13、14日で長崎県内20人陽性

 長崎県内で13、14の両日、計20人の新型コロナウイルス感染が確認された。うち佐世保市の障害者通所施設で利用者5人と職員3人の計8人が感染し、同市で初のクラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染確認は計328人。県、長崎、佐世保両市によると、感染者は佐世保市9人、長崎市9人、西彼時津町2人。
 佐世保市によると、クラスターが起きたのは市が民間に運営を委託している障害福祉サービス事業所「あすなろ作業所・おおぞら作業所」(同市干尽町)。8人はいずれも年齢、性別など非公表。障害や既往症がある感染者もいる。症状は中等症以上が2人、軽症が2人。市は利用者ら70人以上の検査を進めている。同市では70代女性1人の感染も判明した。
 長崎市の感染者のうち2人は、クラスターが発生した同市の系列飲食店「フォーエックス」「ムーブ」の従業員ら。両店の感染者は客を含め計13人となった。一方、県内でこれまでに感染が発表された3人が、同市の飲食店「ラウンジ リガヤ」の従業員らと判明。同店の感染者は計6人となり、市は新たにクラスターと確認した。
 同市の武田敏明副市長の感染を受けて検査した市職員と市議計4人は全員陰性だった。


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